尻尾を出すとはまさにこのこと 引越し版

11年7月9日

どうもです。
ちょっと時差がある話題でスミマセン。
色々と報道されているように、九電社員、やってしまったなー。

このメールは、何通が討論番組宛てに送られたのかは知らないけど、議論の流れや世論を変えたり、動かした訳でもないのでしょうね。僕はその番組をUstreamで見ていたので分かります。オバマ大統領のスピーチライターを雇ってやらせメールを送っても、世論は動かないでしょう。なんて馬鹿なことをやったんだろう。せめて、正々堂々と九電社員としてメールすれば良かったのに。そもそも、僕なら電話で依頼するし。よく知りませんが、もっと上の上層部からの指示もあったんじゃないの?

原発関連の社員は、自分が誇りに思っていた仕事を通じて得たアイデンティティーを否定された気持ちになっているでしょうねぇ。ま、確かにその点は気の毒だ。福島の原発事故は、技術の問題というより、管理・規制する側、される側のシステム/体質に問題があったわけで。

でもねぇ。
このやらせメールの件、九電(に限らず)等の原発関連組織が、長きに渡る原発村暮らしで身に染み付いた改ざん体質が表に出ちゃった?と思うのは私だけでしょうか。一般市民を装って投書したり、都合の悪いデータの数字を丸めたり・・・。九電他の電力各社は、今までも同じようなことをやっていたんでしょ?郵政民営化に反対する郵便局関係者と同じだよね。ただ、匿名で隠れてやるのが、原発関連組織の悲哀であり、道義的に問題ありと思える原因でしょうか。こうやって、風通しが悪い蛸壺型組織は、世論や顧客の意見より、社内の論理を優先することで判断を誤るのでしょう。
だからと言って、この問題、原発再稼働とは何ら関係無いと僕は思う。このメールが世論に影響したとは思えないし、九電の内部統制の問題でしかないわけで。

というより、原発大好きマニア(=技術者)が、大好きな原発を毎日のように否定されるのが悔しくて、見ていられなくて、やらせメールを依頼しちゃったとかいうオチが欲しい。もしくは、反原発団体が送り込んだ内通者が、原発再稼働を阻止するために仕組んだ罠だとか・・・。
そうじゃないと、何だか救われない。